BroadLine(ブロードライン)

導入事例
カルチュア・エンタテインメント グループ株式会社

業種:映像・音楽・出版

複数のインターネット接続回線をEthernet専用線に集約
無線LAN環境の見える化と管理性の向上を実現

導入効果
10Gbps帯域保証の高品質なインターネット接続環境を構築
大容量の通信にも耐えられる通信の安定性を実現
無線LAN環境の見える化を実現し、障害発生時に備えた監視体制を確立
導入サービス
Ethernet専用線
Ethernetインターネット
無線LANソリューション「Cisco Meraki」
カルチュア・エンタテインメント グループ株式会社
設立
2014年12月
所在地
東京都品川区
事業内容
映像/音楽/出版/グッズなどエンタテインメント分野の企画・制作
URL
https://ceg.co.jp/
ロゴ:カルチュア・エンタテインメント グループ株式会社

写真:中村氏

カルチュア・エンタテインメント グループ株式会社は、2014年12月に蔦屋書店などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)で映像コンテンツの調達や企画・制作を担っていた機能を分社化される形で設立された。2022年には、映像、音楽、出版など幅広い事業を展開する20社以上の子会社を傘下とし新たなエンタテインメントグループとして再編。 2022年3月には、共同幹事を務めた『ドライブ・マイ・カー』が、第94回アカデミー賞 国際長編映画賞を受賞するなど良質なコンテンツを生み出している。グループ全体のIT基盤としてのネットワークインフラは、グループ再編前より各社で利用していたインターネット接続回線やネットワーク機器をそのまま継承して利用されており、効率的な運用管理ができていなかった。そこで同社が選択したのが、TOKAIコミュニケーションズの提供するBroadLine「Ethernet専用線」、BroadLine「Ethernetインターネット」と無線LANソリューション「Cisco Meraki」だ。

中村 正斉 氏
カルチュア・エンタテインメント グループ株式会社
People Experienceデザイン本部 IT企画部
部長
写真:中村 正斉 氏

目次

グループ再編を機にネットワーク課題を解消したい

カルチュア・エンタテインメント グループは、2018年2月に現在の目黒へオフィスを移転しその当時構築したネットワークでは、子会社のものを含め、6本のインターネット接続回線が存在していたという。当時の状況について、People Experienceデザイン本部 IT企画部 部長の中村正斉氏は、次のように説明する。

「各社に1Gbpsでベストエフォート型のインターネット接続回線があり、個別に利用している状態でした。一方、オフィスは同じ建物内にあるため、全ての通信は1台のファイアウォールを経由する形になっていました。そのため多くのVLANなどネットワーク構成が複雑となり、このファイアウォールには非常に大きな負荷がかかっていました。こうした状況は、私たちがグループを再編した2022年3月以降も続きました」

カルチュア・エンタテインメント グループは2022年3月にグループを再編したが、ネットワーク環境は既存のインターネット回線やネットワーク機器をそのまま利用した状態であった。

「2018年の入居時から2022年、グループ再編までの4年間は、各社が各々インターネットに接続できていればよく、グループ横断的にネットワーク環境を利用することも管理する必要もありませんでした。しかし20社以上で構成されるカルチュア・エンタテインメント グループとして効率的な企業活動を実現できる環境を整備するためには、IT環境をグループで統一する必要があると考えました。P C の共通化やMicrosoft 365環境の統合などを進めるなかで、ネットワーク再構築のきっかけとなった出来事が、2023年春に行ったグループ全ての社員が参加し開催したキックオフミーティングです」

当時は新型コロナウイルス感染症が5類に移行する前で、キックオフミーティングはオンライン参加を主として開催され、大部分はオフィスのネットワークを利用した参加となった。その際に“つながらない”という事態が多発したのだ。

「それまでも日常業務でインターネットを利用するときには通信速度が遅い、途切れるなどの意見はありました。キックオフミーティング時に従業員が一斉にインターネットに接続したことで、つながらない事態になり、インターネット接続回線6本にトラフィックを分け、1台のファイアウォールで対応するという構成が限界であることが明らかになりました。また、オフィス内の無線LAN環境も現在のようにWeb会議が日常的に利用される前に構築されたもので、アクセスポイントの容量や速度、またチューニングや効果的なアクセスポイント配置といった設計も適切ではない状態になっていました。そのため、グループ内のIT環境統一にあたって、ネットワーク環境の刷新は非常に重要なテーマとなりました」

10Gbps帯域保証のインターネット接続回線による快適な業務環境の実現

カルチュア・エンタテインメント グループは、現オフィスビルで4つのフロアを利用し、その1つのフロアには映像関係の事業が集まっている。近年では大容量の4K映像を扱う場面も増え、同等数の従業員が勤務する別フロアに比べて2倍のトラフィックがネットワーク上を流れているという。今後事業の拡大や、映像や画像などコンテンツのさらなる高画質化が進めば、トラフィックはさらに増加する。またMicrosoft 365を利用していることからも、高速で遅延の少ない高品質なネットワーク環境の構築は喫緊の課題だった。

「キックオフミーティング時の事象をきっかけに、ネットワーク構成の簡素化と高速化を行うために6本のインターネット接続回線を集約する検討に入りました。そこで5社の通信事業者やITベンダーから構成案や費用を含めた提案を出していただきました。その中から最終的に選定したのが、TOKAIコミュニケーションズの10Gbps帯域保証のEthernet専用線をアクセス回線に使用したインターネット接続でした」

TOKAIコミュニケーションズの提供するBroadLine「Ethernet専用線」は、高品質なイーサネット回線で2拠点間を接続する専用線サービスだ。接続回線に光ファイバーを利用して、拠点間の通信速度を保証する。同社が採用したネットワーク構成は、目黒のオフィスとファイアウォールやスイッチを収容しているデータセンターを、冗長化分を含む2本の10Gbpsイーサネット回線で接続するというものだ。インターネットへはデータセンターを経由して接続する。

「Ethernet専用線を選んだのは、10Gbpsの帯域保証という高品質な回線が利用できるからです。 映像や画像データ量の増大やさらなる事業拡大、Microsoft 365 の利用を考えた時、高速・低遅延のネットワークは必須でした。また、コスト面でも当社の予算内に収まる提案をもらいました。ネットワークの品質、コストの両面で、TOKAIコミュニケーションズの提案には大きな優位性がありました。実際のEthernet専用線の導入は、着手から半年後の2024年2月に完了しました」

無線LAN環境も刷新し見える化と監視体制構築を実現

またカルチュア・エンタテインメント グループは、同じタイミングで無線LAN環境も刷新した。その際に導入したのが、クラウドベースの無線LANソリューション「Cisco Meraki」だ。

Cisco Merakiは、全てのアクセスポイントをクラウド上で一括管理できるクラウド管理型のソリューションで、各機器の設定変更やファームウェアの更新などを全てインターネット経由で実行できる。また運用状況はダッシュボード画面で確認でき、電波の状態や端末・アプリケーションの利用状況などをヒートマップやグラフで可視化する。ネットワーク管理者の負荷を大幅に低減すると同時に、管理効率の向上にも大きく寄与するソリューションだ。

「無線LAN環境については、高速で接続クライアント数が多いこと、また、管理のしやすさからクラウドベースの製品がいいと考えていました。以前はユーザーが大容量ファイルのアップロードを行うなどネットワークへの高負荷により影響があった場合でも原因を特定することが困難でした。そのため、各ユーザーがどのような使い方をしているのか各アクセスポイントやスイッチにどれだけの負荷がかかっているのかを可視化できる仕組みも必要でした。こうした要件を満たしてくれたのが、Cisco Merakiでした」

同社はTOKAIコミュニケーションズの支援も受けて、効果的な配置を検討しアクセスポイントのチューニングをした上で4フロアに合計44台のアクセスポイントを設置した。

「切替完了後に各フロアでWi-Fiの通信速度をチェックしてみましたが、平均でも10倍、最大で500Mbps以上ととても速くなりました。切れる、つながらない、遅いといったクレームは一切なくなりました。速くなったという声は一部のユーザーだけで意外とその数は少ないです。ただそれは、ストレスなくつながる、大容量のファイルであっても転送が速いといったネットワークを意識しなくとも利用できるといった本来あるべき状況に、ようやく持っていけたからだと思います」

また今回、監視や保守業務もTOKAIコミュニケーションズにアウトソーシングすることで24時間365日の監視体制と、設定変更や構成管理、機器故障時のオンサイト対応など安定したネットワーク運用体制を実現した。さらに、これまで現行ネットワーク事業者が提供する専用メニューで行っていたMicrosoft 365へのアクセスも、今回導入した高速・低遅延に対応できるEthernet専用線とインターネット接続にて快適にできるようになった。

提案力と対応力を評価 今後も手厚いサポートに期待

今回のプロジェクトを通してTOKAIコミュニケーションズの対応について、中村氏は次のように評価している。

「私たちが展開する事業を深く理解されており、将来も見据えつつ最適なスペックを適正コストで実現できる最善の提案をいただきました。提案から設計フェーズでも、より良いネットワーク環境を目指し修正を繰り返すこともありましたが、快適な環境を実現できるよう多くのアドバイスもいただきました。何よりプロジェクトに関わる皆様から“絶対に最後までやります、やり切ります”と言っていただいことは、本当に心強かったですね」

「今回のプロジェクトでは、TOKAIコミュニケーションズの営業やエンジニアの皆様に足繁く通っていただき、商談時からサービス開始まで安心して進めることができました。今後も引き続き、ユーザー視点での手厚いサポートや改善に向けた提案を期待しています」

構成図:カルチュア・エンタテインメント グループ株式会社

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